後妻の関わる相続問題

今,「後妻業」という小説が話題となっており,映画化もするようです。

後妻業とは,高齢で独り身になった男性の財産を狙って入籍し,公正証書遺言を書かせるなどして遺産を取得することを生業とする女性をいうそうです。
現実の世界でも同様の事件があったことは記憶に新しいところです。
実際の実務でも,後妻と前妻の子供達が相続人として関わり,揉めるケースがみられます。

後妻に関する揉め事が起きるのは多くのケースで相続・遺産分割の問題といえます。
後妻が関わるケースとしては概ね以下のとおり分類できます。

後妻と揉めるケース1
妻と死別した夫が高齢になってから後添えとして後妻を入籍させるケース

後妻と揉めるケース2
妻と離婚または死別した夫が,間もなく再婚し後妻として迎えるケース

ケース2にも,前妻の子供が後妻と一緒に生活するケースと,前妻の子供が前妻に引き取られるなどして一度も後妻と関わりがないケースがあります。

いずれのケースでも,前妻の子供達と後妻の関係が折り合わず,夫・父親の死後,相続の際に揉めることがあります。

亜流として,後妻との間に子供ができ,前妻の子供と後妻の子供の間で相続問題が生じることもあります。

後妻業で描かれる問題が生じるかどうかは別として,いずれにしても,後妻を迎える際には,自分の財産を死後どのように分配するか自らの意思による公正証書遺言を用意することが重要です。

因みに,それでも遺留分という法律問題は残り得ることから,遺留分を配慮した公正証書遺言を弁護士に作成してもらうのも一つでしょう。

なお,後妻が子供達と円満な関係を持っている家族も多くあることはいうまでもありません。